一周忌・三回忌とは?年忌法要の意味
年忌法要は、決まった年の祥月命日(亡くなった月日と同じ日)に、故人をしのんで営む法要です。一周忌はその最初の年忌法要にあたります。
一周忌までを喪中とすることが多く、一周忌をひとつの区切りとして日常の暮らしに戻っていく、という意味合いもあります。そのため一周忌は、親族だけでなく、故人と親しかった友人なども招いて営むのが一般的です。
三回忌は、一周忌の翌年に営む年忌法要です。一周忌ほど大きくはしないものの、故人をしのぶ大切な機会として、家族や親族が集まって営むことが多いです。
一周忌・三回忌はいつ?数え方の違い
一周忌は、亡くなってから満1年の祥月命日に行います。たとえば2026年4月1日に亡くなった場合、一周忌は2027年4月1日です。
三回忌は、亡くなってから満2年の祥月命日に行います。三回忌以降は「回忌」で数え、亡くなった日を1回目と数えるため、「○回忌」は満(○−1)年になります。2026年4月1日に亡くなった場合、三回忌は2028年4月1日です。
命日当日に行うのが本来ですが、親族が集まりやすいよう、命日より前の土曜日・日曜日に行うことが多いです。命日を過ぎてから行うのは避けるのがよいとされます。
| 法要 | 亡くなってから | 行う年 |
|---|---|---|
| 一周忌 | 満1年 | 2027年 |
| 三回忌 | 満2年 | 2028年 |
| 七回忌 | 満6年 | 2032年 |
| 十三回忌 | 満12年 | 2038年 |
| 十七回忌 | 満16年 | 2042年 |
| 三十三回忌 | 満32年 | 2058年 |
一周忌の準備のスケジュール
一周忌は参列する人数が多くなりやすいため、早めに準備を始めると安心です。三回忌も同じ流れで準備しますが、規模が小さい場合はもう少し短い期間でも間に合います。
- 2〜3か月前:お寺と日程を相談し、会場を決めます。会場は自宅、お寺、斎場、会食のできる会場などから選びます。
- 1〜2か月前:参列してほしい人に案内を出し、出欠を確認します。
- 1か月前:会食(お斎)の会場や料理、引き物(返礼品)を検討します。
- 2週間前まで:会食の人数と引き物の数を確定します。
- 前日まで:お布施、供花・供物、遺影などを用意します。お墓参りをする場合は、お墓の掃除もしておきます。
一周忌の案内の出し方
一周忌の案内は、1か月前をめどに届くように出すのが一般的です。親族だけで行う場合や、三回忌以降で人数が少ない場合は、電話で知らせることもあります。
案内状には、故人の名前と法要の名称、日時、場所、会食の有無、出欠の返事の期限、施主の名前を書きます。返信用のはがきを同封すると、出欠が確認しやすくなります。
案内の文面は、句読点を使わない、季節のあいさつを省くなど、弔事ならではの書き方をすることが多いです。
- 法要の名称(例:亡父 ○○ 一周忌法要)
- 日時と場所(お寺や会場の住所、地図)
- 法要後の会食の有無
- 出欠の返事の期限と連絡先
- 施主の名前
一周忌・三回忌の当日の流れ
当日の流れは、会場や宗派によって多少違いますが、おおむね次のように進みます。法要そのものは1時間ほど、会食を含めると2〜3時間ほどを見ておくと安心です。
- 施主のあいさつ
- 僧侶による読経と、参列者の焼香
- 僧侶の法話
- お墓参り(会場からお墓が近い場合)
- 会食(お斎)と、施主のお礼のあいさつ
- 参列者へ引き物を渡してお見送り
一周忌・三回忌の服装
一周忌では、施主や遺族は喪服を着るのが一般的です。参列者も、一周忌までは喪服で参列することが多いです。
三回忌以降は、少しずつ服装を控えめにしていくのが一般的です。施主や遺族は喪服か略喪服、参列者は黒や紺、グレーなどの地味な平服でもよいとされます。案内に「平服で」とある場合は、それに合わせましょう。どの場合も、光る素材や派手な色、露出の多い服は避けます。
子どもが参列する場合は、学校の制服があれば制服で構いません。制服がない場合は、黒や紺など落ち着いた色の服を選びます。数珠を持っている場合は、忘れずに持参しましょう。
一周忌の香典・お布施と引き物
参列者が持参する香典の表書きは「御仏前」とするのが一般的です。品物を供える代わりに「御供物料」とすることもあります。金額は、地域や故人との関係性、会食の有無によって異なります。
僧侶へのお布施の金額は、お寺や地域によって大きく異なります。分からなければお寺に尋ねても失礼にはあたりません。表書きは「御布施」とし、必要に応じて「御車料」「御膳料」を別に包みます。
参列者へお渡しする引き物は、あとに残らない消えものが選ばれることが多いです。お茶やお菓子、海苔などが定番で、持ち帰りやすい大きさと重さのものにすると喜ばれます。のし紙の表書きは「志」「粗供養」などが一般的ですが、地域によって違います。
三回忌以降の年忌法要と弔い上げ
三回忌のあとは、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌と続きます。回を重ねるごとに、家族や近い親族だけで行うなど、規模を小さくしていくことが多いです。
三十三回忌か五十回忌を「弔い上げ」として、年忌法要の区切りにする家が多いとされます。ただし、どこで区切るかは宗派や地域、家の考え方によって異なります。
同じ年に複数の故人の年忌法要が重なる場合は、まとめて営む「併修(へいしゅう)」という方法もあります。一般的には七回忌以降で行うことが多いので、お寺に相談してみましょう。
時期やしきたりは、地域・宗派・家庭によって異なります。迷ったときは、神社・お寺や家族と相談して決めてください。